患者さんの声

「入院していた頃からは信じられないくらい元気になった。家の力に驚きました」(井上さん)

平成26年12月から訪問診療を受け始めたお母様を自宅で支える娘さん。自身もケアマネジャーの仕事につく中で、在宅医療・訪問診療についての率直なお話を伺いました。

在宅医療を受けたきっかけを教えてください。

母はもともと糖尿病と心筋梗塞があり、総合病院で通院していました。H26年4月に急性心筋梗塞を起こし、そこから入院手術を経て別の病院に転院、リハビリを経て、入院中にも胃ろう※も造りました。横になる事が多いので入院中に床ずれもできて、結局入院生活は7か月になったかな。病院の方で「次はどこの病院に紹介しようか、あるいは施設を探そうか」と相談の話が出た時、私は母をお家に連れて帰ろうと思いました。

※胃ろう・・・口から食べ物を食べられない人や誤嚥性肺炎を起こしやすい人が、腹部から胃まで空けた穴から水分や栄養を摂り、全身状態を安定させるための経管栄養

もともと在宅療養を考えていたのですか?

はい。私自身ケアマネをやっていましたし、訪問診療のことや中村先生のことは知っていましたから、不安は大きくはありませんでした。ただ、食事のことはどうしようか、胃ろうは作ったけど口からも少しは食べさせてあげたいな、といったことは考えていました。

不安はなかったんですね。実際に在宅療養を初めてからの変化・ギャップなどは ありましたか?

実際に自分の肉親を家で介護して、新たな発見や驚きがありました。訪問診療や訪問看護、デイサービスを利用し始めましたが、みるみるうちに良くなるんです。なかなか治らなかった床ずれもウソみたいにきれいになったし、退院時は寝たきり車いすだったのが、デイに通ううちに歩けるようにもなって、びっくりしました。こんなにも良くなるのかと。今はまた横になっていることも多いんですが、退院直後は驚きの連続でしたね。

そんな嬉しい驚きの中で、「家に帰れて良かった」というエピソードをひとつ教えて ください。

一番うれしいのは、「家族がいる生活」に戻れたことでしょうか。母は私を含め5人の子を産んだ強い人で、そのこともあり家族や親せきがたくさんいます。田舎に帰ると何十人も親族が集まるんです!現在は岡山市内の私の家で一緒に暮らしていますが、たまに田舎に連れて帰るとみるみるうちに表情が良くなって、ホントによくしゃべる!
家の力ですね。いまは小学生の孫(本人にとってのひ孫)もしょっちゅう遊びに来ては母をつつくので、母は嬉しそうにしていますよ。そういう何気ない家族のふれあいが、母にとっての元気の源なんだと思います。

実際に訪問診療を受けて良かったことはありますか?

定期的な診療に加えて、何かあったら24時間365日いつでも来てくれるし、入院が必要になったらいつでも相談にのってくれて、紹介先を探してくれる。緊急搬送のときはつばさの先生が搬送に同行してくれるので、入院の準備が楽です。今日も中村先生とレスパイト入院※の相談をしたところです。何より、つばさの先生はすごくフランクに医療のことを相談できるから、そこが良い点だと思います。

※レスパイト入院・・・在宅介護をする介護者の休息の為や疾病やけが、旅行、冠婚葬祭などの事情で入院をすること

最後に、お知り合いに在宅医療を受けるか迷っている方がいたらオススメしますか?

ほとんどの場合、医療や介護サービスのサポートをうまく受ければ、介護者の負担は小さくなり、お家での生活は十分にうまくいくと思います。自分はそのことを身を持って体感しているし、家での介護に疲れたらそのときはショートステイやレスパイト入院を使って介護者も休めばいいんです。知り合いで迷っている人がいたら、もちろんお勧めできます。

ありがとうございました。◆

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