地域医療実習を経て
岡山大学医学部医学科2年 小川彩 2月23日~2月27日

私は在宅医療を専門的に行っているつばさクリニックに実習で行ってきました。在宅医療を見たこともなく、どういったことが行われているか分からない状態で迎えた実習でしたが、多くの患者さんの訪問診療に同行させて頂きました。「在宅医療は必要だ」「最期の時は家族と一緒に家で過ごすべきだ」ときいたことはありましたが、実際に私の身近な人がそういった状況になったことがないため、本当に在宅医療が必要なのか分かっていませんでした。しかし、実際に患者さんやご家族のお話を聞くと、高齢の方も小児の方もお家で家族と過ごすことを非常に重要視されているんだと思いました。つばさクリニックは24時間の往診にも対応しているということで、患者さんも本当に安心されているようでした。
ターミナル期の患者さんの訪問診療にも同行させて頂いたのですが、意識がもうない状態の患者さんに対しても医師も看護師も意見を求めるように声をかけていたのが印象的でした。意識があるかどうかや、答えられるかどうかではなく、患者さんの心に寄り添う医療をされているんだと実感しました。グリーフケアでお家で旦那さんを亡くされた方のお話を伺ったのですが、家で見てあげられて本当に良かったと言われていて、在宅医療は必要とされていて、それで家族を亡くされたとしても後悔は残らないほど、最期の時を住み慣れた家で家族と共に過ごすことは意味のある事なのだと思いました。
小児の患者さんの看取りにも同行させて頂いたのですが、5日間の実習の中で3回程行かせていただいた患者さんで、涙が出そうになるのを必死にこらえていました。私達は健康に毎日生きていて、家族と一緒にすごせることを当たり前のように感じているけれど、それが当たり前ではない人もいて「死」というものについて深く考えさせられる実習でした。医師となっても看取りで感じたこの感情を忘れずに、病気とではなく人と向き合うことの出来る医師となりたいと思いまいした。
また、トマト薬局の薬剤師の方や訪問看護師の方のお仕事にも同行させて頂きました。在宅医療は訪問診療だけで成り立っているのではなく、多くの他の仕事との協力で成り立っているのだと思いました。
在宅医療を実際に目にすることや、少し患者さんとお話することで、目標としていたことは達成できたと思っています。それでも、まだまだ、グリーフケアや看取りでも指導医の先生や看護師さんのようにしっかりとした対応ができず、大人としての対応が出来るにはまだまだ時間がかかりそうだと実感しました。
つばさクリニックでは、全てに方に優しくたくさんのことを教えて頂きました。多くの経験が出来るようにして頂き、これからに活かされる実習になったと思っています。次に実習に行かれる方々にも是非つばさクリニックをお勧めしたいと思っています。

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