見学感想文
看護師 匿名

訪問診療の見学を終えて

今回初めて訪問診療というものを見学させて頂きました。それまで“往診”との違いも理解していなかった私にとっては、とても貴重な経験になりました。

まず、5つの家と施設を見学させていただきましたが、どこも多種多様でした。病院で患者さんを看るときも個別性を大切にはしますが、やはり方法は病院でのマニュアルがメインです。しかし在宅ではさらに個人の特徴が色濃く出ていますし、その個別性に合わせて付き合っていかなければ在宅療養の継続は困難だと思いました。

訪問診療に行く前の朝の準備では、病院とは違い、在宅へ持参できる物品が限られているので、必要最低限なおかつ不足が無いようにというのはとても大変だと感じました。病院にいる時は、患者さんや施行医によって必要な物品が違い、度々不足している物品を材料庫に取りに行って、「自分がもっと予想して準備をしていれば」と思うことが多々ありました。しかし訪問診療ではそれは許されないので、一日の行動計画をしっかり立てておかなければならないのだと感じました。また、計画だけでなく同伴する医師との連携も大切だと思いました。

つばさクリニックさんに伺って1番最初に感じたことは、職場の温かさです。職種の垣根を越えてみなさんコミュニケーションを取っておられるように思いました。医療現場で大切な情報共有を意識して、というより普段から“自然に”されている姿を見てとても感動しました。また、患者情報が書いてあるスケジュール紙では、病状だけでなく細かい事まで記入されており驚きました。訪問には毎回同じスタッフが行くわけではなく、患者さんの自宅ということもあり、高い壁を感じておりました。しかしこのように情報共有をしておくことで誰が伺っても安定した医療が提供できるのだと思いました。

今回見学させて頂いた5人の患者さんは病状が違うだけでなく、自宅環境、治療に対する意欲、家族のかかわり方が一人一人で違ったものでした。こちらが良かれと思って手厚くする医療が患者さんにとって“最善”とは限らず、在宅だからこそ、患者さんとそのご家族の意向をしっかり診療計画に取り入れなければ、利用の継続は困難なのだと感じました。

お忙しいなか、とても貴重な体験をさせて頂き、大変勉強になりました。半日関わらせて頂いただけでも多くの学びがありました。今回の体験を今後の自分の看護に活かすことができるよう頑張ります。ありがとうございました。

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