見学感想文
看護師 匿名

私が在宅医療・訪問看護に興味をもった最初のきっかけは、学生時代の実習でした。病棟とは異なる「家」という環境で展開される看護がとても魅力的でした。そして、看護師として病棟勤務を経験する中で、治療が患者さんの生活に与える影響を強く感じ、在宅医療への関心がさらに深まり、今回、つばさクリニックの見学をさせて頂くことになりました。

つばさクリニックを見学させて頂き、まず感じたことは、スタッフの方々の生き生きとした表情でした。つばさクリニックの雰囲気は和やかで、見学に来た私にも声をかけて下さり、私自身緊張が解けるのにあまり時間はかかりませんでした。
在宅医療の現場に同行させて頂き、実際に患者さんとスタッフとの関わりを見学させて頂く中で、在宅の場では、患者さんの生活の中に医療があるという印象を受けました。訪問に行くと、患者さんは、のんびりソファーに座りテレビを見ているなど、自分自身の生活を過ごしており、その中に、医師と看護師が入り込んでいきます。病院に入院し、医療を待つ生活ではなく、患者さんの生活に入り込む在宅医療は、患者さん一人一人の個別性に合わせた医療を提供でき、同時に多くの人々の安心した暮らしを支えるための要であると感じました。

しかし、患者さんの「家」で医療行為を行う在宅医療では、病院のようにすぐに医療物品を補充することはできず、訪問へ行く前の準備がとても重要でした。また、医療行為を行う十分な場所を確保できず、ベッドの上に乗って処置を行ったり、立ったまま記録をしたり・・・、その場の状況に応じて対処の方法を変えることは、在宅医療ならではだと思いました。

スタッフの方のお話をする中で、在宅医療は、病気をもつ人々が、病院で入院生活を送るという選択肢だけではなく、家で治療を継続しながら過ごすという選択肢を作ることが重要であると学びました。医療を受ける場を、可能な限り患者さんの希望に沿うことができれば、より安心して患者さんは医療を受けることができると思いました。医療者が与えるのではなく、患者さんが医療を受ける場や方法を選ぶことのできるよう、私自身を含め医療者一人一人が考えていかなければならないと思いました。

今回、半日という短い期間でしたが、在宅医療を見学させて頂き、様々なことを感じ、学ぶことができました。今回の見学を通し学んだことを、今後の私自身の糧とし、成長して行ければと思っています。最後になりましたが、お忙しい中、温かく迎えてくださり、また丁寧なご指導をくださったスタッフの皆様にお礼を申し上げます。このような貴重な機会を与えて下さり、本当にありがとうございました。

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