1ヶ月間の研修を終えて
倉敷中央病院 研修医2年目 和田学政

つばさクリニックで研修させていただき、1ヶ月間と短い間ではありましたが、様々な先生に付いて時には担当者会議・退院カンファに参加させていただいたり、他事業所の訪問看護・訪問リハビリや訪問配薬を見学させていただいたりと多くの経験ができました。その中で訪問診療について多くのことを学ぶことができ、病院で研修している際との様々な違いを感じることができました。
まず、ご本人やご家族とお話しする時間が多くとれ、どういった性格の方で何を望まれているのか把握することが可能でした。入院患者様は病室という特殊な環境におられ、医師に話したりナースコールを押したりすることを躊躇され、相部屋であれば他の方に気を使うこともあると思います。一方、在宅ではご自身の家で診療が行われることで安心感があり、リラックスされ笑顔が多く見られたように思います。
次に職種間の連携が強いと感じました。在宅の方は訪問看護や訪問介護も利用されていることが多く、お互いに情報を共有して、よりよい医療・ケアを提供していく姿は、これこそチーム医療だといえるものだと思います。研修中、創心会さんで2日間見学をさせていただくことができ、訪問看護・訪問リハビリでは実際にどのようなことをされているのか見させていただきました。浣腸や清拭、足湯など病棟では時間をかけてできないことを1時間かけて丁寧にされ、リハビリはADLにあわせて屋外歩行や歩行器・車椅子での移動、ベッド上でのリハビリをこちらも時間をしっかり使ってされており利用者様は満足されているようでした。
最後に、訪問診療では想像していたより多くの診療行為を行えることがあげられます。褥瘡処置、胃瘻交換、CVポートの針差し替え、必要に応じて心電図やエコー、X線も行うことができます。また、皮下点滴という方法があることは訪問診療ではじめて知ることができました。
退院する際は外来通院か転院になることが多いですが、在宅というその方の最期に大きく関わる医療の形があることを知り、これから病院での勤務に戻った際に1つの選択肢として考えることができると思います。様々な方にお世話になり、多くを学ばせていただき大変良い経験となりました。この経験を生かして、医師として日々精進していきたいと考えております。1ヶ月間、本当にありがとうございました。

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