2015年10月
ナーシングアイルサテライト倉敷 看護師 吉田理絵
見学日:10月9日(金) 8:00~14:00

半日の研修でしたが、とても充実したものでした。つばさのスタッフの皆様には、お忙しい中受け入れてくださり、感謝しています。
とてもアットホームな職場で、スタッフの皆さんがとても気さくで優しく、初めての場に緊張していた私でしたが、リラックスして見学に臨むことができました。カンファレンスでの1分間スピーチは、初めての体験でスタッフのコミュニケーションの密さを感じることができました。
申し送りでは、当日の全訪問患者の様子を伝えており、少し長いなとも感じましたが、全スタッフで患者様のサポートをしていく上で欠かせない事なのだなと、説明を聞きながら感じることが出来ました。看護師は全患者様のことが、分かるようで、400人もの患者様の情報を皆で共有できている態勢に感心すると共に、患者様の立場からみるととても心強く感じました。この情報共有が、24時間365日対応を支えているのだと実感しました。
半日でしたが5件の患者様の訪問診療に同行させていただきましたが、医師、看護師、ドライバーさんの3人一組で巡回することに驚きました。移動の車内でも患者の情報伝達が行われたり、スケジュールの確認が行われたりと、訪問診療に不備のない体制が常に取られていました。また、ドライバーさんがいることはとても心強く、診療に専念できる環境が整えられているなと思いました。
短時間の訪問でも、患者様や家族から必要な情報を得て、小さな変化を見逃さずその場で的確な処置や投薬を行い、訪問看護やヘルパーとの情報共有を行っていることは、患者様や家族にとって、とても心強いことです。「最後まで住み慣れた場所で」という、スタッフの皆様の優しさと強い信念を感じました。熱発のある患者様には、医師が「また明日来ます。」と頻回な訪問を提案しており、患者様の状態に合わせて、必要時には必ず訪問してくれるという体制に、安心して在宅療養が行えるようにサポートしているスタッフの方の配慮と努力に感心しました。また、訪問看護師の立場からは、「悩んだ時にはすぐに医師に相談していいんだ」という安心感を得ることができました。岡田医師に、「訪問の際に非常に悩むケースがある。些細な事で医師に相談していいのか、悩んでいる」と相談したところ、「悩んだらいつでも相談して欲しい。知らずに患者様の不利益になってもいけない。相談で解決すれば、医師の負担も減る」と言われ、医師に相談することのハードルが少し低くなったように感じました。
看護師の役割としては、グリーフケアを行っていることがとても新鮮でした。私も病棟看護師している頃、患者様が亡くなってしまうとそこで関わりが終わってしまうことに、心残りを感じることがありました。残された家族のケアやフォーローが出来ず、「その後どうしたかな…。奥さん大丈夫だったかな…。家族はバラバラになってないかな…。」と気になる家族が何組もあり、介入したくても介入できないジレンマに悩んだことがありました。グリーフケアでは、看取り後1ヵ月を目安に家族にコンタクトを取り、希望の家族には看護師が訪問し、継続的な関わりを続けているケースもあると聞きました。また、手紙のやり取りをして、残された家族のサポートを行っているとの事で、家族を含めたサポート体制の充実に感心しました。私も今後の訪問の場で、そのような機会があれば是非取り入れてみたいなと思いました。
最後に私自身の事ですが、病棟勤務から在宅の現場に飛び込んで日が浅く、経験した科が少ないことを非常にコンプレックスに感じている事を漏らしたところ、岡田先生から「在宅では内科も外科も関係ない。在宅科だよ。経験とコミュニケーション能力があれば、何とでもなる。」と言われ、強く背中を押されたような気がしました。これから更に経験を積み、私なりの「在宅科・訪問科」をこれから突き詰めていきたいと思いました。
今回の見学を通して、つばさクリニックのこと、訪問診療のことを漠然としか知らなかった自分を反省するとともに、同じ地域医療を支えて行くチームとして、今後も更に連携を強めていきたいと思いました。在宅医療を支えるスタッフの皆様が熱い志を持って日々取り組んでいる姿を目の当たりにし、同じ地域の中でその一端を担っている自分もこれから更に頑張ろう、訪問診療という方法があることをもっと広めていきたいと思いました。
最後に、スタッフの皆様、お忙しい中快く見学を受け入れていただき本当にありがとうございました。

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