こどもの在宅医療

みなさんにとって、病院はどんな場所ですか?
そして、こどもにとって病院はどんな場所でしょうか。

人間と病気の付き合いについて考えてみたいと思います。 ひと昔前、重い病気の人が助かることは今よりずっとずっと珍しいことでした。 幸いにも助かった場合、「きれいに治ったらお家に帰る。治らない場合はずっと病院にいる」。これ以外の方法はありませんでした。 しかし現在、医学の進歩により重たい病気の人がたくさん助かるようになっています。病気をある程度コントロールしながら、長い時間を作り出すことも行われています。ここで私たちが考えなければいけないのは「病気と付き合いながらどう生きていくか」です。 命の危機を必死に乗り越えた結果、障がいを持つ人もいます。障がいを帳消しにしようと躍起になる以外に、別の付き合い方も私たちには必要かもしれません。

病気や障がいとどう付き合うか、どこで生きていくか。患者さんがこどもである場合、欠かすことのできない視点があります。 それは「こどもらしく過ごせるように」「そのこらしく成長できるように」です。病気や障がいがあっても、心温まる日々をこどもは変わらず望んでいます。そして、何気ないけれど穏やかな暮らしの中でこどもは力を発揮し、そのこなりのペースで伸びていくことができるのです。家族の声や気配、ごはんができるにおい、外の音、夜の暗がりと朝の光…。 みんな、こどもの人生を包み込んでくれます。

このページをご覧になっている方の中には、こどもを家に連れて帰るかどうか悩んでおられる方もあると思います。

こどもにどうしてあげたいか、自分がこどもだったらどうか、と考えることが助けになるかもしれません。 私たちも、お家の方の目線・こどもの目線で一緒に考えられたらと思います。心配や不安なことも、うれしいことも、楽しいことも。お家で一緒にやっていきませんか。

わたしたちが目指している、こどもの在宅医療

  • 現在病院にいるこどもと家族にとって、より選びやすく、希望のある選択肢になること
  • 在宅医療をしているこどもと家族の生活の質がより良くなること
    • 状態の安定
    • 暮らしやすさのためのサポート
    • 心理面でのサポート
    • 通院負担の減少
  • 残された時間の少ないこどもでは、家や地域で、家族と大切な時間を過ごすための手段となること
  • 地域全体で様々な親子を見守る一助となること
  • こどもの在宅医療を地域全体で支える一助となること
    • 訪問看護師さん、介護師さん、事業所等をサポートする
    • 保育や教育に携わる方たちと力をあわせる
    • 新しい仲間を増やす